現代人に多い病気

文明が発達するにつれ、人間の肉体的疲労は減らされている。
例えば重い荷物を運ぶときにも、車を使うことが出来るので、より重量のあるものを長い距離持ち運びできるようになってきているのである。
かつては奴隷などをつかって使役を強要しなければできなかった作業が、今は機械の力で可能になってきているのである。
また、社会制度も発達してきているので、長時間労働や劣悪な労働環境で働くことも制限されてきた。
昔は粉塵が舞い散る場所で強制され大人も子どもでさえも働かされてきたが、そういった劣悪な環境は法律によって整備されてきている。
このため、肉体的な負担は現代においては減ってきているように思われる。

しかし、逆に精神的な疲労は負担が増え続けているともいえる。
社会制度が発達しているとはいえ、長時間働く環境が完全に整備されているとはいえず、過労死の報告件数は年々増え続けている。
人間的な付き合いなどはいつまでも続くものなので、夜中まで飲み歩くことも多い。このため、慢性的な疲労を訴える人も多くなっている。
慢性疲労症候群という精神的なストレスから発症する病気があるが、これは慢性疲労とも捉えられがちである。
しかも、慢性疲労症候群のような精神的なものは、怠け癖ともとられることがある。
このため、慢性疲労症候群にかかっていたとしても、ちゃんと治療できるひとはごくわずかとなっている。
精神論がまかり通る現代では、肉体的な疲労が無いのであれば、それは単に精神的な気合が足りないだけであると片付けられがちなのである。
しかし、慢性疲労症候群は、放置しておけば社会生活が営めなくなるほどに悪化する可能性のある病気である。